- 1. ミチルのブリュッセルの街をお散歩編「ブルンジの赤い指輪」
- (コラム)
- コンゴがベルギーの植民地であったことは周知の事実だが、他にベルギーの植民地であった国はどこか、すべての国名をスラスラと挙げることができる人はそう多くないのではないだろうか。 ある晴れた土曜日の午後、ブリュッセルのダンサール地区でウインドウショッピングをしているとき、アフリカの工芸品を扱っているアンテナショップのウインドウの前で足を止めた。 とても大きな赤い石のついた指輪が飾ってある。以前から気になっていたお店なのだが、まだ一度も買い物をしたことがない。可愛らしいアフリカ・モチーフの刺繍がされたテーブルクロスなども飾ってあり、入ってみることにした。 ...
- 作成日 2020年07月23日
- 2. 『ユートピア』トマス・モア著 ベルギーで誕生した社会思想
- (文学)
- ... 「単なる条文よりも溢れるばかりの誠意によってこそ、強く、固く一つに結ばれることができるのだ。これが彼らの信念なのである」 人口の増減に際しての移民政策 ユートピアは単一民族が暮す島である。ある都市で人口が増えた場合、過剰を他の都市に送る。全島で増えすぎてしまった場合は、各都市から人間を集めて、海外の荒れ地に植民地を形成する。先住民たちにも参加をうながすが、拒否されれば戦争も辞さない。 逆に、もし自国の人口が不足してしまった場合は、こうした外地の都市から市民を呼び戻して本島の過疎問題を解決する。人口不足については建国以来2回例があるばかりである。また、異国の民を大量に移民として受け入れるという話は本書のどこにも出て来ない。 ...
- 作成日 2019年04月18日
- 3. アントワープ中央駅の光と影
- (アントワープ)
- ... de la Censerie)。鉄とガラスで作られた駅舎はクレモン・ファン・ボガート(Clément van Bogaert)だった。高架橋はアントワープで活躍したオランダ生まれのヤン・ファン・アスペーレン(Jan van Asperen)の作品である。 アントワープ駅が作られた時期はアフリカの植民地コンゴの経営がようやく成功し、レオポルド2世に莫大な富が転がり込んできたタイミングである。成功の秘訣は天然ゴムだった。当時、自動車のタイヤを作るためにゴムの需要が急騰していた。原材料のゴムの木が、コンゴの密林のなかに多く自生していたのが幸いした。他の列強各国も熱帯地方にある植民地で大規模なプランテーションを構築しようと動いたが、ゴムの木が成長するまで何年も時間がかかる。その間にレオポルド2世はゴム市場で大もうけができたわけだ。 ...
- 作成日 2016年08月04日
- 4. ラーケン王宮温室
- (イベント)
- ... 春のこの時期は、多くの花が満開のベストシーズンです。ベルギーのかつての植民地だったコンゴなどアフリカ、日本や中国からもたらされた珍しい植物をたくさん見ることができます。広大な敷地(2.5ヘクタール)ですが、変化に富む展開で楽しませてくれるので、この時期にブリュッセルにいる方は、ぜひ訪れてみてください。 入退場:Avenue du Parc Royal à 1020 Bruxelles. ...
- 作成日 2021年05月05日
- 5. ダキア・フェリクス展 トンゲレンで触れるルーマニアの歴史!
- (イベント)
- ... ゲタイ族は、トラキア系で、紀元前5世紀頃から記録に登場し、独自の言語と宗教を持ち、多くの王国を作って繁栄します。遊牧系のスキタイ族、ギリシア人、ペルシアなどとも交流し、その影響が芸術的な表現にも繁栄されています。 ルーマニアの風景を描いた印象的なビデオはベルギーの映像制作グループArizona Filmsさんの作品で、オール現地ロケ。 そしてギリシア。 海洋民族のギリシア人は、紀元前650年頃からすでに黒海沿岸のドブロジャ地方に住み着いて、ルーマニアに政治制度や宗教、芸術を広めていました。ギリシア植民地とゲタイ族は、ときには対立し、ときには共存関係にあり、お互いに影響を与え合う交流が続きました。西暦46年にローマ帝国にドブロジャ地方は併合されますが、ギリシア文化は存続します。 ...
- 作成日 2019年10月31日
- 6. ラーケン王宮温室2018年特別公開
- (イベント)
- ... 春のこの時期は、多くの花が満開のベストシーズンです。ベルギーのかつての植民地だったコンゴなどアフリカ、日本や中国からもたらされた珍しい植物をたくさん見ることができます。広大な敷地(2.5ヘクタール)ですが、変化に富む展開で楽しませてくれるので、この時期にブリュッセルにいる方は、ぜひ訪れてみてください。 ◆2018年の公開スケジュール(情報源:ベルギー王室) 入退場:Avenue du ...
- 作成日 2015年04月26日