ラーケン王宮温室

ラーケン王宮温室

ベルギーの国王家族が住んでいるラーケンの王宮の隣に、19世紀に建てられた温室の植物園があります。

ラーケン王宮温室は、春シーズン2、3週間のみ公開されます。鉄骨とガラスをふんだんに使った美しい温室は、国王レオポルド2世のお抱え建築家アルフォンス・バラの設計です。バラは、王宮の王座の間などを手がけた古典主義的な建築家でしたが、19世紀後半に生み出された「新しい建材」である鉄骨とガラスを使うに際して、植物の有機的なフォルムを模した新しいデザインを取り入れます。

当時、ブリュッセルでバラの見習いをしていた若きヴィクトル・オルタも、この温室の設計に携わっており、その後のアールヌーヴォーの誕生に、この時の経験が多いに影響しています。温室が実際に建設されたのは1874年から1876年の間です。

中心にある大きなドームの建物が「冬の庭(Jardin d'Hiver)」です。背の高いヤシの木が何本も立っています。レオポルド2世は、これが完成するとすぐにレセプション会場として使用しました。

春のこの時期は、多くの花が満開のベストシーズンです。ベルギーのかつての植民地だったコンゴなどアフリカ、日本や中国からもたらされた珍しい植物をたくさん見ることができます。広大な敷地(2.5ヘクタール)ですが、変化に富む展開で楽しませてくれるので、この時期にブリュッセルにいる方は、ぜひ訪れてみてください。

入退場:Avenue du Parc Royal à 1020  Bruxelles.

駐車:Avenue de la Dynastie (Château de Laekenの向かい).

入場料:4 ユーロ(18歳以下は無料)

要予約 (オンライン)

 

オープン日時: 

2022年 4月15日〜5月8日

アクセス: バス53、230、360系統 Serres royales 下車。

参照ウェブ: ブリュッセルのラーケン宮