アントワープ中央駅の光と影

アントワープ観光は、駅に降り立った瞬間に一つのクライマックスを迎える。「世界で最も美しい駅ランキング」の常連であるアントワープ中央駅の豪華絢爛な駅舎が旅人を華やかに歓迎してくれるからだ。

世界で最初に鉄道を敷設して蒸気機関車を走らせたのは産業革命に成功したイギリス(1825年)だが、ヨーロッパ大陸での「初」はフランスでもドイツでもなくベルギー(1835年)であることは、ベルギー人のささやかな自慢の一つである。

ルーベンスの家 Rubenshuis

この豪華な邸宅は、画家ルーベンスが生活した家であり、優秀な弟子たちと一緒に工房を築きながら数多くの傑作を生み出したアトリエでもある。1640年に死去するまで、ルーベンスは家族や友人に囲まれ、顧客である貴族や富豪、知識人らを招き、この家で充実した人生を過ごした。

現在はルーベンス自身と同時代の画家の名作を収めた美術館として、アントワープ観光の人気スポットとなっている。

肉屋のギルドハウス(楽器博物館) Museum Vleeshuis

楽器というと、肉屋に一番なさそうなものである。アントワープの肉屋のギルドハウスでは、600年前から近世に至るまでの、劇場や舞踏会さらには街角で使われてきた楽器の数々を「Sounds of the City」(地下の常設展示)で披露している。もちろん実際の音も聴くことができる。楽器を演奏する人は楽しめる見学スポット。

モード美術館 Mode Museum

ファッションをテーマにした美術館。2万5000点以上も作品を所蔵しているが、常設展示はなく、年に2回のペースで、デザイナーやファッション関連のテーマから選ばれた企画展を開催している。現在開催中は、こちらのリンクをチェック。

聖パウルス教会 Sint Pauluskerk

街の中心部に近い。壮麗な建築と内部装飾。ルーベンス、ヴァン・ダイク、ヨルダーンスなどアントワープ出身画家の絵画に、200体以上彫刻作品がある。脇の庭に、キリストの受難ゴルゴタの丘行きをテーマにしたモニュメントがあり興味深い。