ブイヨン城 Le Château-Fort de Bouillon

ブリュッセルから車で約160キロ南に下ると、くねくねと曲がるスモワ川沿いに、小さくて可愛らしい町がある。それを見下ろす高台にそびえるのが、ブイヨン城。

このブイヨン城は「ベルギー最古のお城」と言われ、歴史文書に登場するのが988年。それ以前も城塞として使われていたと思われており、「最古」の称号は真実のようだ。

この城の主は、第一回十字軍における中心的人物として知られるゴドフロワ・ド・ブイヨン。異教徒からキリスト教の聖地を取り戻すべく、はるばる聖地エスサレムのある中東まで戦いに赴いた人物。ブリュッセルのPlace Royaleに彼の騎馬像があるのだが、ご存知だろうか?(マグリット美術館が面した広場)

城は十字軍の遠征費用をまかなうため1096年にリエージュ司教の手に渡った後、フランス、オランダに支配されていた歴史もある。1830年のベルギー独立とともにベルギーの領土となった。

豪華で快適なシャトーというより、軍事的な「城塞」といったほうが近いかもしれない。城内には30箇所の見所が用意されており、順番通りに回って広い城をくまなく効率よく見学できる配慮されてある。岩盤をくり抜いた通路や井戸、さらに牢屋や拷問部屋など興味深い。町を見渡せる見張り塔からの景色も絶景。全体を回るには、だいたい小1時間くらい。

階段が多いため、ベビーカーの方や、足の悪い方にはあまりお勧めはできないが、自分で歩ける元気な年頃の子供たちには、とても楽しいところのようである。外が暑くても、城内部はかなりひんやりとしているので、寒がりの方は上着をお忘れなく。

鷹匠パフォーマンス
1日に4回ほど城内の広場で、ベテラン鷹師2名による鷹のショーがあり、これがなかなか面白い。フランス語とオランダ語の2ヶ国語で説明をしてくれるのだが、ユーモア満載で楽しい。残念ながら英語はないが、言葉がわからなくても楽しめると思われる。

鷹匠たちは、異なる種類の鳥たちを、手のサインとご褒美のオヤツ(重要)を使うことで、意のまま自在に飛ばすことができる。ときに観客らもパフォーマンスの仕掛けに巻き込み、巧みな話術とテクニックであっという間の30分である。

出口の横にとても小さな気持ちばかりのお土産品コーナーがあり、地元のビールや、クッキー、キーホルダー、絵葉書などが売ってある。

また、ブイヨンの町には、レストランや、ビール屋さん、地元の美味しい手作りアイスクリーム屋さんなどが立ち並び、食べたり飲んだりするのには事欠かない。アルデンヌといえば森の料理が有名。ハムやパテの盛り合わせ、豚足のグリルなど、ワインに合うこってり系のおツマミがお好きな方はぜひ。

また、この町では、夏のバカンスシーズン、7月と8月には、中世祭りや、伝統工芸職人マルシェ、夜のライトアップなど、様々な催事が企画されている。

ブリュッセルからちょっと日帰りで1日の小旅行。どこに行こうか迷っているなら、お天気の良い日は、青い鳥のミチルおすすめの観光スポットである。

ブイヨン城
住所:Esplanade Godefroid 1, 6830 Bouillon
開城時期:1月を除くオールシーズン(ウェブサイト要確認)
開城時間:10:00 – 18:30(ハイシーズン)季節によって変動あり。ウェブサイト要確認
入場料:大人7ユーロ、子供5ユーロ
ウェブサイト:英語表記あり

(以上、2017年5月現在の情報)

27.may.2017 text and photo by Mytyl & Tyltyl