ベルギーの冬季うつ no.3

光療法(luminothèrapie)も代表的な予防・治療法です。自然の太陽光に近い人工の光をあびて体内リズムを整えます。卓上型ランプ(100ユーロ前後から)やサングラスタイプ(200ユーロ前後から)の形で売られていてます。

これらを購入すれば1日決められた時間ランプの光を浴びるだけで、ご家庭で冬季うつ対策ができるわけです。全ての人に効くわけではありませんが、一定の効果は報告されており、特に軽〜中程度の症状に効果が期待できるようです。

他にご家庭でできることといえば、冬用の模様替えでしょうか。

例えば電球。従来からヨーロッパで使われている電球は(日本人にとっては)暗めのオレンジ系ですが、日本のはもっと白くて明るいため、暗い冬に薄暗い電灯ではすっきりしないと感じる方も少なからずいらっしゃるはずです。

ちょっとマニアックな話になりますがランプの色は「K」で表されます。ヨーロッパでは2800Kが 、日本では5000Kが多いのです。ただ、こちらでも探せば4000Kの電球は売っています。もしくはLEDなら十分明るくて白い光を得られます(ただしLEDの中には6500というかなり青いものまであるので注意してください)。

ご家庭で目に入る色を明るい色に変えるのもいいと思います。ベッドカバーや食器、壁に掛けてある絵を明るい色にするなど。それから家具を購入したり壁紙を変える時は、ちょっと冬のことも思い出して 暗い色を避けるのも一法です。こちらは個人の好みもあるので、難しいところですが。

 

いろいろと書きましたが、どうすれば気持ちよく過ごせるかは最終的には人それぞれです。ご自身が心地いいと思えるものを取り入れながら、少しでも快適な環境を作っていってください。

最後に、冬が終わった後もしばらくは注意してください。というのも、冬から春にかけては気候の変化や時間の変化で、自律神経が崩れやすい時期だからです。そこを過ぎれば、日は1日1日と長くなり、過ごしやすい気候になってきます。また ベルギー社会全体がバカンスに向けて陽気な色を帯びてきます。1年のサイクルが日本と違うので慣れるまで疲れるかもしれませんが、冬を上手に乗り切って、充実したベルギー生活を過ごしていただきたいと願っています。(第3回シリーズ終わり)

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臨床心理士 川瀬まり Mari Kawase

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