コヤナギワールドワイドは、日本人のための引っ越しサービスとしてイギリスで誕生しました。その後オランダやドイツなど各国に広がっていったという歴史があります。2004年から女性だけの梱包スタッフと一緒に、丁寧なサービスをモットーに活動するベルギー支店の大松さんにインタビューに応えていただきました。
女性の梱包スタッフが活躍!
「梱包スタッフが全員女性です」というのが弊社の一番の特徴です。引っ越し当日、お客様のご主人は会社で仕事をして、奥様だけで対応なさるというケースが比較的多い。細やかな梱包の作業に関してはスタッフが女性ばかりのほうが、奥様にとっては非常に安心できますよね。
だって、むさくるしい男たちが洋服を梱包するなんて、嫌じゃないですか?(笑)うちの現場の梱包スタッフは、全員ヨーロッパ人の女子たちで構成されています。箱詰めできた段階で、力のある男性スタッフが登場し搬出の作業をします。
現場の作業マネージャーとして活躍しているのが弊社自慢のカーシャです。
私の右腕、、、というか、もう両腕に相当しますね。彼女と一緒に働くようになったのは2008年くらいから。もともとブリュッセルの音楽院(コンセルバトワール)のオーボエの学生で、今もミュージシャンとして活動しています。
最初、彼女が学生バイトのときは、お皿の梱包くらいだったらできるかな? ということで雇い入れたのですが、初日から驚くほど大活躍。梱包は丁寧だし、大きな荷物を運ぶところまで、どんどん率先して仕事しちゃう。
当初は引っ越しのイロハを私がカーシャに教えていましたが、今となっては「この梱包どうしようかな?」と私が判断に迷うときは彼女に聞いているくらい。カーシャは師匠を超えてしまいました。(笑)
大手は高級ホテル。コヤナギワールドワイドは民宿。
私がよく例えに使っているのが、「大手の引越し業者さんは高級ホテルで、コヤナギは民宿です」という比喩です。
大手さんは規模が大きいので分業制です。ホテルに入ると、まずコンシェルジュがいて、レセプション、荷物係、お部屋係、それぞれ違う人が担当します。
対照的に、うちは民宿なんです。「いらっしゃいませ」とお客さんを迎え入れるところから部屋のご用意、お見送りまで私が全部行っています。最初の電話やメールの対応から当日の梱包と運び出しまで、すべて私、大松が責任をもってお世話させていただきます。
コヤナギ流。梱包へのこだわり
例えば衣類を梱包する場合、絶対にきれいな状態で日本に届くように、梱包する際に他社さんには真似できないほど丁寧な工夫をこらします。
割れやすいプラスチックのCDのケースも、コヤナギ流で包むことで被害のリスクが低減できます。お気に入りのCDは、中身のディスクが無傷だとしても、外側のケースが割れていると悲しい気分になりますよね。 ひと手間かけても安心が手に入る、こうした心配りを大切にしています。
お客様のお気持ちを第一に
残念ながら、どんなに注意を払ってもアクシデントが起こることもあります。そんなとき保険の免責になってしまう少額のものだと、お客様は「泣き寝入り」になってしまいがちです。そんなときは弊社のほうで弁償させていただくこともあります。
でも、家族の思い出が詰まったものだったり、お金では計算できないものも時にはあります。
以前、お客様がクリスマス・マーケットでお求めになられたフランダース風建物の陶器オブジェが割れてしまいました。日本では買えない思い出の品です。これは、翌年にルーヴェンのクリスマス・マーケットでなんとか同じものを探して、無事に日本に送り届けることができました。
スムーズな引っ越しの大切なポイント
引っ越し当日の作業をスムーズに進めるために大切なポイントはただ一つ。
「仕分けをしておいてください」ということです。
つまり、現在ご自宅にあるもので、何を日本に持って帰るか、そしてどれを船便、航空便で送るか、または帰国売りで販売するか、友人や後任者に譲渡するか、分かりやすいように仕分けしていただければ、効率的で安心です。
「これ日本に送るの? この家の備品なの?」と、作業スタッフの判断に迷うものがあります。そのつど、お客様に問い合わせるのですが、何度もお伺いするとお客様ご自身もパニックになってきます。仕分けさえ完全にできていれば、「お客様はソファーにじっと座っていただいているだけで結構です」とお伝えすることができます。
弊社では基本的に引越し当日に100%梱包します。事前にお客様宅に梱包材をお届けしますが、これはあくまでも身の回りのもの等、すぐに必要な手荷物などをご自身の手で詰めていただくためです。
その他、手間がかかる部分は弊社がプロとしての責任をもって梱包、運送します。でも、仕分けの部分はお客様にしか分からないことも多いので、そこはご準備いただければと思います。
最初の船便は、日本で荷物をお届けする日の2ヶ月半~3ヶ月弱前に引き取らせてもらいます。これは引っ越しのタイミングで必要性が低いものです。例えば、暖かい季節であれば冬服は必要ないですよね。
航空便は、帰国直前まで使うもので、帰国後もすぐに入用なもの。これは何人家族であれば何キロまでというふうに、規定容量が決まっています。 それから、ご自身が飛行機で運ぶスーツケースも当然ご用意いただきますが、ベルギー最後の日々を過ごすホテルに弊社がお運びいたします。
見積もり以上に料金が増えたりしませんか?
基本的に、ご自宅を下見してご提案した見積もりから料金が増えたりすることはありません。
例えば、下見以降にダンボールが3つ4つくらい増えても全然、大丈夫です。そのくらいは想定内。
ただし、追加で大きな家具を買って帰りたいという場合は、さすがに高くなります。せっかくヨーロッパに住んでいるから、気に入った家具を見つけて日本でも使いたいという方は、事前にお知らせいただけると助かります。
また、見積もり金額は純粋に容量だけで決まるというわけではないことも、お伝えしたいところです。例えばお客様Aさんとお客様Bさんのところで、それぞれ同じ量30箱を梱包したとして、Aさんは衣類など簡単なものが大半で、Bさんはお皿やガラスなど割れ物が多い場合、後者Bさんのほうがお見積りが高くなります。手間のかかり具合が違うからです。
ただ、それは下見の段階で分かることですし、プロとして見積もった以上、その金額にはしっかり責任を持つ気持ちで仕事をしています。
廃棄したい家具は引き取っていただける?
最後まで処分できなかった不要な家具や家電製品などは、すべてお引き受けしますので、まずはご安心ください。
その上で、「有料ですか? 無料ですか?」という質問をよくいただきますが、サイズによります。小さな家具などは、無料で引き取ります。
ただし、ベッド、ソファー、ダイニングテーブルなど大きいものは、廃棄自体に金額がかかりますので、お客様にいくらか料金をいただくことになります。コンプライアンスの関係で転売もしておりません。
契約解除・ハウスクリーニングなど?
フランス語で電話したり、契約解除の書類作成などでお手伝いできる部分は、すべてサービスいたします。ただ、あくまでもサポート的なものとお考えください。
また、退去後のハウスクリーニングは、信頼できる提携会社がありますので、ご紹介できます。
エタデリュー(退去時審査)は、審査員の主観で判断される部分もあるので、なかなか厄介ですが、ご相談いただければ立ち会いのスタッフを派遣させていただきます。
引っ越し、それは人生のターニングポイント
お客様のご相談に対しては、ついつい真剣になってしまいます。
それは、引っ越しというのが、これまでの人生とこれからの人生のターニングポイントだからでしょうか。ベルギーでの思い出を日本に持ち帰り、新しい生活に役立てていただく、そのお手伝いが我々の仕事です。
大切な家財道具をお預かりする以上、丁寧に真心をこめたサービスを心がけておりますし、日本に帰ったときに皆様と荷物が笑顔で再会できることが、コヤナギワールドワイドの使命だと考えております。
ご引っ越しを予定されている皆様には、ぜひお気軽に担当・大松までメールかお電話をください。
Koyanagi Worldwide Belgium
住所:Jan-Baptist Vinkstraat 9, 3070 Kortenberg
電話:02 726 70 32
URL: https://www.koyanagiworldwide.com
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担当:大松まで
(ベルギー青い鳥の記事をお読みになったとお伝えください)