やまと Yamato

1987年創業の老舗ラーメン店。2016年に経営が代わり、現在は麺真グループが昔の味を引き継ぎ開業している。アールヌーヴォーの建物群ひしめく素敵なボニファス地区にある。

Rue Francart 11, 1050 Ixelles
+32 2 511 02 00
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「やまと」はアールヌーヴォー様式の特徴的な外観。木製の窓フレームやドアの絶妙なカーブが古き良き時代からそのまま残されている。中はカウンターとテーブルひとつだけ。多少改修の手が入ってはいるものの、こじんまりとした店内には30年以上の年月が、じんわりと染み込んでいる。

2016年1月の再オープンは、麺真を経営するオーナーシェフの加藤氏が、「やまと」の味を引き継ぐ約束で実現したものだ。メニューはラーメン(醤油スープもしくは味噌スープに、トッピングはトンカツ、チャーシュー)、そして餃子、カツ丼、カツライス、さらに麺真風のネギメシ、メンチャメシという小さな丼も。

昔からブリュッセルでラーメンといえば「やまと」。週末ロンドンやパリから来店するファンもいたほど。そのお店の看板メニューは「味噌カツ・ラーメン」だった。読んで字の如く、トンカツを味噌ラーメンに浮かべる。日本ではあまり見かけない組み合わせだけに、最初の最初はびっくりするかもしれない。が、慣れてしまえば、これが定番メニューでないほうが驚きに値すると思えてしまう。

まずは老舗の名物(新バージョン)をということで、味噌カツ・ラーメン(€14)を頼んでみた。一口スープをいただくと、しっかりめのニンニクの香りが感じられた。味噌のせいか気持ち程度、とろっとした質感のスープ。塩味はあいかわらず強いが、昔よりは若干マイルド。鶏(まるごと)をベースにした昔懐かしの味わい。

トンカツはサクッと衣が上がっていて、半分スープに浸かっているのをすくいながら、ラーメンとのコンビネーションを楽しみながら食べる。

嬉しいのは、麺真の製麺機で作った「やまと」専用オリジナル麺がいただけること。若干細めの縮れ麺が、しっかりとスープにからむ。

野菜もちょうどいい感じの歯ごたえでアクセントになっている。全体の量もしっかりめで、これなら大食漢のベルギー人も満足だろう。麺の増量、減量もカウンターごしにお願いできる。

さて、次回は丼ものや、なにやら試作中の新メニューに挑戦しよう。

営業時間
月曜(定休日)
火曜 12 - 14h30, 18h30 - 22h
水曜 12 - 14h30, 18h30 - 22h
木曜 12 - 14h30, 18h30 - 22h
金曜 12 - 14h30, 18h30 - 22h30
土曜 12 - 22h30
日曜 12 - 22h

Rue Francart 11, 1050 Ixelles
+32 2 511 02 00
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多くの人が見過ごすお店の片隅には創業当時のものだろうか建築立体モデルが飾られている。キッチンとカウンター、イスはもちろんのこと、お皿や箸ケース、メニューまで意外に細かく表現されていて面白い。

interview 13.apr.2017 written by Tyltyl

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