キャヴァリア Review


キャヴァリアは、馬と人間が一緒に舞台を創り出すエンターテイメントです。人間はシナリオに沿って確実に演技をこなしていきますが、馬はそうはいかない。いくら訓練しても、舞台で言うことを聞かない馬もいれば、ちょっとヌケている愛嬌のある馬もいる。そして、しっかりと仕事をこなす職人肌の馬や、華麗で豪快な技を繰り出す芸術家タイプの馬もいます。人格ならぬ「馬格」、個々の馬の性格が違うのです。

ついつい、学校の発表会で我が子を応援する親の気持ちになって観ています。「ああ、もうちょっと他のみんなと列をそろえて!」「あ、失敗した、オッケー、次は頑張ってね!」

どちらかというと出来の悪い子を応援したくなるのは、日本人の気質でしょうか?


【大盛況の会場風景・公演直前】


さて、舞台『キャヴァリア』は、大きなスクリーンにクイズが映し出されるところからはじまります。「キャヴァリアには何頭の馬がいますか?」(三択:12頭、30頭、50頭)など、ここからキャッチボールは開始です。

舞台の幕があけると、様々な演出を施されたショーが連続して披露されます。

正統派の馬場馬術(ドレッサージュ)から、アクロバティックな曲芸まで、ディスコのような大音量の音楽にも驚かずに、人間の指示を忠実に受け入れて表現していきます。

美しい照明に輝きながら浮かび上がる馬のシルエットは、彼らが走っているだけで「きれいだ〜」と会場から溜め息がもれます。まさにシルク・ドゥ・ソレイユのような幻想的な世界が展開していきます。

動物が相手なので、必ずしも成功するとは限らない。ドキドキしながら馬の演技を見守ります。



キャヴァリアの主役はお馬さんたちですが、人間のほうも負けてはいません。特に観衆の喝采を浴びたのはギニア出身の8人の黒人ダンサーたち。アクロバット体操と組み体操のオンパレードで、筋肉隆々の身体をこれでもかと見せつけます。


そして、美しい女性陣のワイヤー・アクションも馬と連動したかたちで展開します。ヒラヒラとした衣装で宙空を舞う姿は天使のようです。

最後はスタンディング・オベーションで、舞台と観客が一体になりました。ユーモアあり、ハラハラドキドキあり、そして幻想的で美しい舞台に愛らしいお馬さんたちが大活躍のエンターテイメントに、大満足の観劇となりました。

その後、バックステージ(厩舎)を見ることに。

【たてがみを三つ編みにされる馬たち】


訪問者に興味津々の馬もいれば、一心不乱にモグモグと藁を食べる馬も。リラックスした馬の表情は、いいですね。

 

キャヴァリアは2014年6月15日(日曜)までブリュッセル公演です。

【ポイント】

ランデヴー・VIPのチケットを買うと、ショーの90分前からラウンジに入れます。結構しっかりしたビュッフェ・スタイルの食事やワインを飲み放題、食べ放題で楽しめます。公演は途中で30分の休憩を挟みますが、そのときにデザートが出てきます。もちろんそちらのほうが高いのですが、どうせなら100%楽しみたい、という方には、RENDEZ-VOUS VIP(プレミアム、ゴールド、シルバー)がオススメです。ただし、人気すぎて若干人が多いので、早めに到着されるほうが、よろしいかと。ショーが終わった後に、バックステージの厩舎見学があります。一度に全員は入れませんので、ラウンジで一端待つグループも出ます。スタッフの案内にしたがってください。

ショーの概要と日程は以下をご参考に。

キャヴァリア公式ページ

オンライン・チケット予約

青い鳥BEによる紹介ページ

 

【写真右:各馬の健康管理スケジュール表】