The European Fine Art Fair(略してTEFAF、英語ではティーファフと発音される)は、1988年にはじまった。美術、骨董、デザインの大規模イベントであり、マーストリヒトだけでなくニューヨークでも春と秋に開催される。
ブリュッセルではBRAFAが有名だが、それよりも規模が大きい。(https://www.brafa.art/)TEFAFでは世界20カ国から275のディーラーが集う。
有名なアートギャラリーが参加するのは当然だが、運営チームも商品の品質、来歴、状態などを専門家とチェックして、間違いのないものが展示されるように配慮がなされている。こうして美術館、博物館に収められていてもおかしくないレベルの作品展示が可能となる。
いくつか面白い試みをしているので、ご紹介しよう。
まず、TEFAF Showcaseは、新しく作られたギャラリーに国際フェアでの経験を積んでもらおうという主旨で作られた。2019年もブリュッセルとアントワープのお店がこの枠で参加している。
このフェアは美術館の修復プロジェクトに合計5万ユーロを寄付している。英国のナショナル・ギャラリーのアンソニー・ヴァンダイク作品や、オランダの民族博物館の川原慶賀の屏風画(出島の風景)などが修復されている。
その他にも中国のアート市場に関してのシンポジウムが開催されたり、専門家へのインタビュー・ビデオが公開されたりと、充実した内容のフェアに仕上がっている。
INFO
場所:MECC Maastricht
住所:Forum 100, 6229 GV Maastricht
期間:2019年3月16〜24日(一般公開)
時間:11〜19時(最終日は18時まで)
料金:大人40ユーロ、12〜18歳までの子供は20ユーロ。
駐車:15ユーロ