- 1. 映画レビュー「悪は存在しない」 Evil Does Not Exist
- (イベント)
- 村上春樹の短編小説『ドライブ・マイ・カー』を原作にした映画で世界的な成功を手にした濱口竜介監督の最新作『悪は存在しない』が4月10日からベルギーでも公開される。 物語は、自然豊かな森を舞台に、そこにキャンプ場を建設しようという計画を中心に展開される。清らかな水、森とそこで生きる動物を大切にする村人たちは、キャンプ場ができることで自分たちの生活に悪影響が生じるのではないかと不安になる。 主人公の巧は、娘の玲花と森の中に暮らしている。植物や動物の生態系について熟知している寡黙な男だが、村の開発と自然保護については、バランスを重視する姿勢を見せる。都会と田舎の単純な二項対立だけに終始しない複雑なテーマ設定が監督の持ち味として発揮される。 ...
- 作成日 2024年04月08日
- 2. 復興コンサート・レビュー2018
- (コラム)
- 2018年版コンサートが大成功に終わり、ほっと一段落の週末。そして新しい週のはじまり。皆さん、フレッシュな気分でいらっしゃることと存じます。 写真(LINK)はTe-Pei Lin君によるスナップショット。舞台脇の登場口で、若いミュージシャンの演奏を真剣に、ときに心配そうに見つめる二人。その視線は演奏者、観客、音の響きわたる美しい会場ホールの宙空に向けられます。 バイオリニストの堀米ゆず子とチェリストのアントニオ・メネセスは同い年で長年共演を重ねて来た「戦友たち」。そして彼らは若い世代を育てる「教育者」でもあります。 ...
- 作成日 2018年03月14日
- 3. 『アムステルダム運河殺人事件』松本清張・著
- (文学)
- 推理小説の巨匠、松本清張が、オランダとベルギーを舞台に描いた中編の作品がある。日本人のブリュッセル駐在員がバラバラ死体にされ、アムステルダムの運河に浮かんでいたという物語は、実話を元に松本清張が現地取材をして作り上げた。1969年に発表の本書をレビュー。(編集部:ネタバレせずに読めます) まず、「あらすじ」は、以下の紹介文を読んでもらえると、話が早いです。 文庫の紹介文 19××年の8月末の夕方、アムステルダム市内の運河に浮かんでいた、銀色のジェラルミン製トランク。ーーーその内部には、血まみれの下着と共に、首と手首と脚を切断された、男の胴体があった。オランダ警察は、下着の文字と黄褐色の皮膚から、被害者は日本人と判定、身元は、ベルギー駐在の一商社員と知れた。・・・・・・ ...
- 作成日 2018年05月13日
- 4. 映画 神様メール Le Tout Nouveau Testament
- (映画&DVD)
- ... エアは閉じられた神様の家から、洗濯機の中を通って外界に飛び出す。怒り狂った父である神様も娘エアを追って地上に降り立つ・・・。 この映画は、運命の転換期を迎えた人々のドラマをオムニバス形式で表現している。例えば、裕福なマダムを演じるフランスの大物女優カトリーヌ・ドヌーヴが人目を気にせず動物園の大きなゴリラと恋に落ちたり・・・。 レビュー フランス語のオリジナル・タイトルは「現代の最も新しい新約聖書」ということで、「最新の新約聖書」(Le ...
- 作成日 2016年05月16日
- 5. キャヴァリア Review
- (イベント)
- 【レビュー】キャヴァリア 2014年5月29日 ブリュッセル公演 独特の緊張感がある舞台でした。 キャヴァリアは、馬と人間が一緒に舞台を創り出すエンターテイメントです。人間はシナリオに沿って確実に演技をこなしていきますが、馬はそうはいかない。いくら訓練しても、舞台で言うことを聞かない馬もいれば、ちょっとヌケている愛嬌のある馬もいる。そして、しっかりと仕事をこなす職人肌の馬や、華麗で豪快な技を繰り出す芸術家タイプの馬もいます。人格ならぬ「馬格」、個々の馬の性格が違うのです。 ...
- 作成日 2014年05月30日
- 6. キャヴァリア Cavalia
- (イベント)
- ... 音や光に驚かないように、そしてパートナーの人間と阿吽の呼吸で舞台を駆け巡ることができるように、日頃から特別な訓練を受けたスター馬さんたちの勇姿をぜひこの機会にご覧下さい! 【終了イベント】 青い鳥BEによるレビューを掲載 http://www.aoitori.be/event/132-cavarlia_review.html キャヴァリア公式サイト http://www.cavalia.net ...
- 作成日 2014年05月23日