ガレット・デ・ロワ Galette des Rois

新年が明けると、パン屋さんやケーキ屋さんに並ぶお菓子、ガレット・デ・ロワ。スーパーマーケットなどにも売っていますが、なぜか王冠が付いています。日本語に訳すと「王様たちのお菓子」。さて、一体このお菓子にはどういった由来があるのでしょう?

下:ボッティチェリの描いた《東方の三博士》

クリスマスから12日目の1月6日は、キリスト教で公現節(Épiphanie)エピファニー、にあたります。この日、東方の三博士が星に導かれて、イエス・キリストの眠るベツレヘムに到着し、乳香、没薬、黄金という3つの贈り物を献上し、キリストの聖誕を祝福したとされています。日本では、「博士」と訳されていることが多いのですが、「王様」と言われることもあり、実は、ガレット・デ・ロワの名前のROIS(王様たち)は、この東方の三博士に由来しています。

ガレット・デ・ロワの中には、フェーブ(fève) と呼ばれる、陶製の小さな人形が一つ入っており、ガレットを切り分けた際に、このフェーブが入った部分に当たった人は、王様となって王冠を被ります。その1年、幸福が続くといわれているので、ラッキーです。特に子供たちにとっては、王様になれるかもしれないガレット・デ・ロワが食卓に並ぶのは、楽しい行事の一つです。

お菓子自体は、アーモンドクリームの入ったシンプルで軽やかなパイです。お気に入りのお店のフェーブを集めるのも楽しいかもしれません。もしまだお試しでない方は、一度ヨーロッパで、ガレット・デ・ロワを食べて、フェーブと一緒に一年の幸せを見つけてみてはいかがでしょうか。