ボザール・ブラッスリー Bozar Brasserie

ボザール・ブラッスリー Bozar Brasserie

肉が食べたければここ。名店ラ・ぺ La Paix のダビッド・マルタンが手がけるボザールの中にある店。(文・宮崎真紀/ボナペティ)

Palais des Beaux-Arts
Rue Baron Horta, 3
1000 Bruxelles
+32 2 503 00 00
サイト

アールヌーヴォー創始者ヴィクトル・オルタは、第一次大戦後、政府の要請に応え都市改革計画に参画。国鉄の中央駅やボザール(芸術館)を建築。ボザールには、美術や音楽関係の専門店とブラッスリーも併設した。画期的な着想は、現代では普通となった、美術館内のブティックやレストランのはしりである。

10年間休店していたこのブラッスリーが、内装とメニューを一新2010年12月再オープンし喝采を浴びた。オーナーは、一つ星レストラン「ラ・ペ La paix 」のシェフ、ダビッド・マルタン(David Martin)。

本店の地下にある優に百年を超す「肉の熟成室」で育まれる肉は、適度な霜降りと濃厚な味で、噛みしめれば噛みしめるほど旨さが口に広がる。ちなみに「ラ・ペ」がある辺りは、空気中の天然酵母で発酵させるランビックビールが作られる地域で、どうも同じ酵母がなせる神業らしい。同じ肉のブラッスリー料理が(時には部位が違うが)、ブラッスリー値段で食べられるのが当店。しかも料理は1つ星級である。

ブラッスリーのシェフは、三ツ星レストランでその腕を振るったカレン・トロジアン(Karen Torosyan)。研究熱心で、徹底的に食材にこだわる姿勢は、自家製のバター作りや野菜や果物のピクルス作りにも表れている。AOC野菜の先駆けになったブルターニュの有名なパンポル・ココえんどう豆(coco de Paimpol)が、冬の季節に食べられるのもシェフの保存方法の開発の賜だ。

お薦めは100%ベルギー産と謳った前菜のパテ(pâté en croute)。素材の良さと創作力あふれた逸品だ。これを目当てに来る客もいるという、丁寧で創作的なデザートにも注目したい。その他定番としてあるのが、ドイツ、バイエルン地方のシメンタル種牛。

○ 骨付き肉(Côte  de boeuf Simmental de Bavière)  41€/1人(2人で注文)
○ アントレコート【リブロース】(entrecôte  de boeuf Simmental de Bavière )  38€/1人(2人で注文)
○ ブラック・アンギュスのオングレステーキ【サガリ】(onglet de boeuf Black Angus de la maison Metzer )ブルーでのみサービス 41€
○ フィレアメリカンは注文を受けてから調理 24€ 

★ ランチ  2サービス 29,00 € 火曜~金曜
★ メニュー 3サービス 39,00 € 昼も夜も
★ メニュー 5サービス 59,00 € 夜のみ

 

BOZAR  BRASSERIE
Palais des Beaux-Arts
Rue Baron Horta, 3
1000 Bruxelles
定休日:日曜&月曜
予約は電話のみ
+32 2 503 00 00
http://www.bozarbrasserie.be

尚、コンサートや観劇の前後が一番混むので、公演があるときは開演後の時間の予約が賢明である。(文・宮崎真紀/ボナペティ)

(ボナペティ・オンライン2015年2月号より転載)

* ボナペティオンラインは月一回の更新です。青い鳥では毎回抜粋してお届けします。なお、ボナペティの発行するメルマガに登録すると更新ごとのお知らせがあり便利です。

2015年2月号は以下の充実した内容をお届けです。

バイオリニスト堀米ゆず子インタビュー、バカンス紀行「マレーシア」世界の街角から「世界のバレンタインデー」「サロン・デュ・ショコラ  Tokyo」「復興コンサート東北ジャパン2015」「第2回サロン・ド・ショコラ開催 Salon du Chocolat  in Brussels」「クレールさん家のタルトやチーズ」「サラダ油  Lesieur のイジオ4『ISIO 4』とイジオ4オリーブ『ISIO 4 Olive 』」

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