パナマ文書は732人のベルギー人と在留外国人を含む

パナマの法律事務所モサク・フォンセカから大量の情報が流出し、世界の著名政治家、企業、スポーツ選手などが租税回避のために行った事実が判明した。ベルギーでも税逃れを行ったとされる資産家たちに厳しい目が注がれている。

リーク情報を最初に入手したのは南ドイツ新聞。その後、多国籍企業の脱税行為に目を光らせる国際調査報道ジャーナリスト連合」(ICIJ)が各国のメディアと協力して取材し、情報の公開に踏み切った。Le Soir、De Tijd、Knack、MOなどベルギーのメディアも参加した。

732人のベルギー人もしくはベルギー在住の外国人が、モサク・フォンセカのサービスを利用し租税回避を行っていたと報道されている。彼らの住居はブリュッセル市のウックル地区、イクセル地区、ブリュッセル地区、ウォリュウェ・サンピエール地区、サンジル地区、そして仏語圏の高級住宅地ワーテルロー、オランダ語圏ではアントワープ市、ベルヒェム市、ウィルウェイク市など裕福な地域に集中している。

現在分かっている不正の例としては、18世紀までさかのぼる歴史をもつアントワープの海運業サヴェリス家の第4世代、セバスチアーン・サヴェリス(ペルー在住)があげられる。彼の会社は果物貿易のフェアトレードのイメージの影で、イギリス領ヴァージン諸島、香港、ペルーをまたがる複雑な操作でマネーロンダリングをしたとみられる。

またカジノなどで大規模なショーをプロデュースするフランコ・ドラゴンは、シルクドソレイユの演出経験後、パリのキャバレーLidoの芸術ディレクターとしても活躍する人物。彼も不正な給与支払やマネーロンダリングについて容疑がかけられている。

オフショアに会社設立すること自体は合法だが、所得税や相続税の回避、武器、麻薬、人身の売買など違法な活動の隠れ蓑として使われるケースもあり、今後の調査で詳しい実態解明が望まれる。5.apr.2016