ヴェルヴィエールで攻撃準備中のテロリスト二人が射殺される

ベルギー東部のヴェルヴィエール Vervier で1月15日(木曜)夜にテロ計画をしていたイスラム過激派と警察との間で銃撃戦となり、テロリスト側2人が射殺された。

ヴェルヴィエールのコリーヌ通り Rue de la Colline の一般住居でテロ攻撃の用意をしていた3人のイスラム過激主義者たちのところに、警察の特殊部隊が押し入り、銃撃戦となった。

二人が死亡、一人は怪我を負い拘束された。警察側には負傷者なし。事件現場にはカラシニコフ銃4丁と爆弾を製造する材料、警察の制服などが見つかった。

イスラム過激主義者たちはシリア帰りのジハーディストと見られる。数時間後に警察に対してテロ行為を働くという情報を得て警察は動いたと伝えられ、事態は非常に緊迫していたようだ。テロリストに関する詳しい情報はまだ入っていない。パリのシャルリー・エブド事件との直接の関係はない模様。

ベルギーはシリアやイラクなどで台頭するイスラム国の「聖戦」(ジハード)に参加する若者を数多く送り出している。イスラム国への軍事攻撃にベルギー軍も参加していること、欧州連合の本部が置かれていることもあり、テロの標的になる危険性は高い。2014年5月にブリュッセルのユダヤ博物館が襲撃された事件の記憶もまだ新しい。

ヴェルヴィエールはリエージュの東、スパにもほど近い小さな街でフランス語圏。人口5万6600人ほど。スパと同じくヨーロッパではめずらしく軟水の取れる場所としても知られる。12世紀から20世紀まで毛糸産業で知られたが、現在は特に際立った産業はなく、自然と歴史をいかした観光業と、オランダ、ドイツとの国境に近いこともあって物流の一拠点として使われるだけの静かな街である。(ベルビエと表記するメディアもある)

 

首都ブリュッセルではイスラム系住民の多いアンダーレヒト、モーレンベーク、スカーベークなどで、シリア帰りのジハーディストを対象に警察の家宅捜査が入った。イスラム系地域住民の抗議集会なども開かれた。

また、同日の夕方17時頃、地下鉄メトロで「アラー・アクバル」と叫んで武器らしきものを取り出した男性がいると通報があった。この事件はモーレンベーク Molenbeek 地域のRibaucourt駅で発生。男性は運河の方面に向かったが、交通警察が男性をすぐに逮捕。男性は酒に酔っていたようだ。武器がどのようなものだったか、まだ詳しい情報は入っていない。メトロは数分間運行を停止した。

 

ベルギー全土のテロ警戒レベルは2から3へ引き上げられた。(4が最高レベル)

16.jan.2015 8:51am