改革運動 MR

中道左派のMRは、Mouvement Réformateurの略で、日本語では「改革運動」と翻訳されます。

 ブリュッセルと南部ワロン地方を基盤としています。

党首は1975年生まれの若手ホープのシャルル・ミシェルですが、なんといっても党の顔はディディエ・レインデルス副首相・外務大臣(ディ・ルポ政権下)です。

リエージュ出身。いくつもの政権で1999年から2011年まで財務大臣を経験し、ベルギー政治界でもトップクラスの重要人物です。オランダ語も堪能で、オランダ語のテレビ番組では当然のようにオランダ語で議論に参加します。

さて、MRは元来、古典的自由主義を標榜し、個人の自由と小さな政府、自由市場を強調していましたが、社会自由主義に展開していった経緯があります。

この背景には、ヒー・フェルホフスタット元首相(Guy Verhofstadt)の率いるVLD(フランダースの政党)が、彼の弟であるディルク・フェルホフスタット氏(Dirk Verhofstadt)の影響があります。VLDが90年代後半から2000年代前半に、弱者保護の左派傾向をより強めたことがあり、連携しているMRも社会主義的要素を増していったのです。

2010年の選挙(そして長い政府不在期間)の後に成立したエリオ・ディ・ルポ政権では、レインデルスが副首相・外務大臣、他にも中産階級・中小企業・自営業担当大臣、それに予算・行革担当大臣の合計3ポストをMRが獲得しています。

さて、2014年、今回の選挙で特にMRが主張している政策は幅広く、特にフランス語系住民にとっては「ほどよくリベラル」「バランスがとれた妥当なものばかり」という印象を押し出しています。お洒落で裕福なフランス語系住民のテイストにピッタリです。

逆にいうと、特に目立ったものがありませんが、興味深いのは公共交通機関の充実を急ピッチで進めるというものでしょうか?

RER(地域急行鉄道網)はパリの交通網で有名ですが、ブリュッセルでも建設が始められています。計画が滞っているのですが、これを加速させて2018年には開業させたいというものです。公共事業への投資は積極的なようです。

その他には、中小企業の所得税低減、医療・文化政策の充実などが政党パンフレットに書かれています。

 

MR公式サイト

http://www.mr.be/