- 1. ミチルのひとりごと ダイバーシティー溢れるベルギーの語学学校
- (コラム)
- ... 彼女は命からがら祖国から逃げてきた。家族は今もチベットにいるはずだが、10年前に亡命して以来、危険だからという理由で一度も連絡をとっていない。 チベットには自由がない、未来がない、だから両親は私を海外に逃すことにしたの。最初は隣国インドに渡り、そこからいろんなルートを通り抜け最終的にベルギーまでたどり着いた。そして、この国は私を守ってくれたから、私は一生懸命オランダ語を勉強して、ベルギーで看護師になって恩返ししたいのだ。少しはにかみながら、ささやかな夢を語ってくれた。 ...
- 作成日 2021年09月01日
- 2. ミチルのブリュッセルの街をお散歩編「ブルンジの赤い指輪」
- (コラム)
- コンゴがベルギーの植民地であったことは周知の事実だが、他にベルギーの植民地であった国はどこか、すべての国名をスラスラと挙げることができる人はそう多くないのではないだろうか。 ある晴れた土曜日の午後、ブリュッセルのダンサール地区でウインドウショッピングをしているとき、アフリカの工芸品を扱っているアンテナショップのウインドウの前で足を止めた。 とても大きな赤い石のついた指輪が飾ってある。以前から気になっていたお店なのだが、まだ一度も買い物をしたことがない。可愛らしいアフリカ・モチーフの刺繍がされたテーブルクロスなども飾ってあり、入ってみることにした。 ...
- 作成日 2020年07月23日
- 3. フレデリック・ブロンデール Frederic Blondeel 首都ブリュッセルで最高のショコラティエは職人気質の親日家
- (チョコレート)
- ... カカオ豆生産者と一緒に作り上げる味と香り 青い鳥編集部の取材時、ちょうどインドのカカオ生産者さんがフレデリック・ブロンデールを訪問していました。 ベルギー出身の女性で、現在は家族と一緒にインドに在住してカカオ豆やスパイスの生産にたずさわっています。 インドはあまりカカオ生産という知名度はないものの、名前よりも品質に惚れたフレデリックさんの嗅覚で原材料として採用。 魅力的な工場ディスカウントと特別なホットチョコレート ...
- 作成日 2019年12月16日
- 4. チルチルのひとりごと 受難と情熱の間
- (コラム)
- ... 運転席でハンドルを握っていると、携帯で検索するのも難しい。今、思い出して語源を調べてみた。こういうときにOED(オクスフォード・イングリッシュ・ディクショナリー)が手元にないのは本当に痛い。図書館に行きなさいという神のお告げか。 ベルギーにいると、多言語になる。英語Passion、仏語Passion、蘭語Passie、ドイツ語Passionの語源は、ラテン語Passioが元となっている。これは「苦しみ」の意味だ。インド・ヨーロッパ語のPati/Patiorという言葉から派生しており、歴史的にキリストの受難について使われた語であるという。 ...
- 作成日 2019年03月20日
- 5. ルーマニア紀行
- (旅行記)
- ... 男とは距離を取り、いったん切符売り場に戻って次の電車はないか聞いてみたが、それも売り切れたということ。単純に車両の数が足りないのではないか。ルーマニア鉄道に憤慨するが、しかたない。車内にこもった熱気を辛抱して通路で立ったままいることにした。 鈍行電車はロマ族のリビングと化しており、コンパートメントのガラス扉越しからは好奇心に満ちたまなざしが私たちに向けられた。ブリュッセルやパリにいるロマ族の女たちは物乞いばかりだが、ルーマニアのロマは全員がそうとは限らないようだ。人口だって62万人いる。北インドを起源とした特殊な流浪の民。 ...
- 作成日 2018年09月13日
- 6. 【ミチルのひとりごと】バレンタイン・ワイン
- (コラム)
- ... その上、恐ろしいことに世界的なメガマートになると、インドネシアやブラジルのお店まで、船便輸送で3ヶ月かけて、旅をしたワインが、向こうで思うようにさばけなかった場合、ワインの最大の消費地であるヨーロッパにまた舞い戻ってくるのである。船で3ヶ月かけて。そんな亜熱帯の地域での販売ルートに載っていた上に、船で半年も旅をしたワインの味が落ちない筈はなく、高級ワインで知られるラベルの付いたワインが、お値打ち価格で販売されている時は、そういった裏があることもあるから、知っておいた方が良いよと、親切に教えてくれた。もちろん、これがワイン専門店のセールストークととられるかもしれないが、実際に彼が話している様子から、そんな風にも思えなかった。ただ、本当のワインラバーが、きちんと美味しいワインを飲んでほしいと言う、その熱意を感じた。 ...
- 作成日 2017年02月15日
- 7. ポン酢はオランダ語
- (語学レッスン)
- ポン酢って、実はオランダ語なんです。 正確には、インドのヒンディー語が語源で、オランダ語由来で日本に来たと言えます。 「茶・アラク・砂糖・レモン・水」の5種を混ぜたものをインド人が飲んでいました。土地の言葉でPanch(5の意)。これを欧米諸国が真似て、英語でPunch(パンチ)と呼ばれるようになります。英語から派生してオランダではPons(ポンス)と読まれていました。 江戸時代、出島。昔の日本人はオランダ人が夏バテ対策に飲む不思議な液体に興味を持ちます。 ...
- 作成日 2014年12月14日
- 8. チョコレート・ライン
- (チョコレート)
- ブリュージュで「個性派」と評判の「チョコレート・ライン(The Chocolate Line)」。 かなり飛んでいるショコラティエのドミニク・ペルソーネ氏が創り出したわさび味や、日本酒味など、日本の素材と組み合わせた、一風変わったチョコレートも買えます。味と香りの実験を楽しむ、ユーモラスで斬新なチョコレートを提供してくれます。 ショーウインドウのディスプレイもセンスがよく、お洒落なお店。1992年にブリュージュで始まったこのお店は、現在アントワープにも2号店ができています。 ...
- 作成日 2014年01月27日
- 9. エベレスト L'EVERES
- (タイ・ベトナム・インド)
- 「そういえばブリュッセルに住んで以来、美味しいインド料理を食べてないな〜」という嘆きを、さらりと解消してくれたのがここエベレストでした。 こちらのお店ネーパール料理とインド料理の専門店。 オントレィのサモサ、タンドリーチキン、ちょっと餃子のような形をしたモモスは食欲をかきたてます。 鉄板(sizzlers)を使った料理も充実していて、鉄板にのったお料理がジュワーッと音を立ててテーブルに運ばれることもあります。 ...
- 作成日 2013年12月23日
- 10. ブリュッセルの文化遺産オープンデー
- (イベント)
- ... Bruxelles 土曜のみ 10 - 18時 https://visit.brussels/en/sites/heritage/place/The-Frison-town-house ガイドさんの話によると、現在のオーナーはインド人女性。2億円ほどで建物全体を購入し、これから5憶円をかけて全体の改修に取り掛かるとのこと。美しいステンドグラスの天窓は修復済みで、オルタオリジナルの壁のパターンデザインも見ることができる。 ...
- 作成日 2018年09月14日
- 11. フラワーカーペット Flowercarpet 2016 テーマは日本!
- (イベント)
- ... 実際の制作に際しては、1年前からプランが立てられ、毎回変わるテーマを表すデザイン、使用する花の種類と数、その配置を綿密に決めていきます。多くはベゴニアが使われます。非常に色鮮やかでバラエティーに富み、悪天候でも花が長持ちするからです。ベゴニア自体は西インド諸島原産ですが、1860年からゲントで大々的に栽培され、その8割はオランダ、フランス、アメリカなどに輸出されます。ベルギーはベゴニアの大生産国なのです。 ...
- 作成日 2014年08月11日