【チルチルのひとりごと】薄切り肉(しゃぶしゃぶ・すき焼き)

ヨーロッパで暮らしていると、日本では当たり前でも当地では意外に存在しないものがあります。

汝の名は「薄切り肉」。秋から冬にかけて、「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」に使う薄いお肉ちゃんがその一例です。

もちろん欧州でもサラミやハムをスライスするので、肉を薄く切る文化が完全にないわけではないのですが、「ステーキやグリル料理で豪快な固まりとして使うものを、紙のように薄くとな?」と、人生ではじめて日本人に薄切りをリクエストされたお肉屋さんは戸惑うようです。

また、技術的な問題としては「生肉をいったん冷凍して、それからスライス」という段階を踏む必要があるため、店頭でこの肉をスライスしてね、といっても、2、3日の時間的猶予が必要なことでしょうか。面倒だから、自分で電動スライサーを買って自宅で薄切り肉を製造するツワモノ駐在家族もいます。

しかし、お近くのスーパーや精肉店で薄切り肉を頼めない理はないわけです。扉は叩かないと開かない。ダメもとで聞いてみましょう。欧州人にとっては、カルパッチョみたいなものですから大丈夫。

フランス語で、注文するときは、500 grammes de (boeuf / porc) tranché très fin (1 mm).

※括弧内は(牛肉/豚肉)です。もちろん数字はご入用とお好みで調整してください。1ミリだと薄すぎると感じるなら、1,5ミリですかね。 

ちなみにオランダ語は500 gram (rundvlees / varkensvlees) gesneden heel fijn (1 mm).・・・で大丈夫でしょうか。

といいつつ、日本人の注文する薄切り肉に慣れたお店はSHABUSHABU、SUKIYAKIの単語が通じます。

豚肉の肩ロースなんて、柔らかくて味が濃厚でいいですよ。(しかし、筋が多すぎるからウチでは肩ロースをスライスしないと言われたこともあります。)

牛肉は脂ののったロース肉がいいですね。ただし熟成のきいた牛肉は避けたほうが懸命です。しゃぶしゃぶなのに、なんだかステーキを食べている気分になります。(経験済み)