ミチルのひとりごと「同性愛」

先日のゲイパレードの想い出。

少し肌寒いが晴れた土曜日、ブリュッセル特有の緩い感じでパレードがはじまった。テロ事件の影響だろう、例年よりは警戒態勢が少しシビアになっており、入り口を少し狭めたり、鞄をチェックするような人々を配置はしているが、まあパレードしている人々と、それを見る見物客との境に引いてあるPOLICEと書かれたテープもあまりに低くて、すぐに跨げるような有様。ノリノリの観光客がパレードに許可なく当日参加していても、まったくバレない。

とても明るく楽しいゲイパレードだが、、、

ゲイの人たちがここにたどり着くまでの道のりを想うと、不覚にも涙が溢れそうになる。このように楽しそうなパレードが毎年行われているからといって、残念ながら、差別が全くないということではないし、ベルギーは開かれた国だから「まだマシ」にしても、他のより閉ざされた国から、わざわざこのパレードのために来ているゲイの人たちもいる。

数年前仕事の関係で、隣国フランスに移り住んだ、あるゲイカップルの友人が昔こんなことを話してくれた。最近フランスもゲイの結婚がようやく許されるようになったが、彼らの住む南フランスの田舎では人々はかなり閉鎖的らしい。月に1度はブリュッセルに遊びにきて、ゲイの人々の集うバーで楽しく過ごす時間がないと、ちょっと息が詰まるようだという。

ヨーロッパでそうなら、いくら新宿2丁目が知られているとはいえ、日本ならなおのこと。日本大好きの彼らだったが、日本には残念ながら、どう頑張っても住める気がしないとも言っていた。それは、旅行中だけ兄弟だとか友達だとごまかすのは可能だが、それが日常になるとそうはいかないという。

昔は、カッコいい男性がゲイだと分かると、もったいない、とため息をついていたミチルだったが、誰が誰を好きになろうと、それは、その人の自由。男は女とカップリングするもの、美女は美男とくっつくべき、などという色眼鏡の物差しで物事を計るべきではなく、もっとオープンに柔軟に受け入れられる精神の持ち主になりたいと思う。

14.may.2016