僕らがオランダ語を学ぶ理由

2009年の昔の文章が出てきた・・・。「ベルギーのオランダ語」を臆面もなく「フラマン語」と言っているのが、ベルギー素人感まるだしである。

我ながら面白いから再掲載。

  

ご存知の方も多いだろうが、ベルギーは大きく分けて二つの地域から構成される。(小さなドイツ語圏もある)

ざっくりと言って、北はオランダ語の一種であるフラマン語を話すフランドル地方。南はフランス語(ちょっぴりなまっている)を話すワロン地方。

首都ブリュッセルは、だいたいその境界線上に位置する。本当は北のフランドルに取り囲まれた街だが、なにしろブリュッセル市内はフランス語が権勢を振るっていて、フラマン語ネイティブの市民たちは肩身の狭い思いをしているのが実情だ。

なにしろオランダ語・フラマン語は、国際言語「英語」の従兄弟くらいの存在なので、彼らにとって英語はアンパンの中身をつぶ餡からこし餡に変えるくらいの感覚でスイッチできる。

Ik spreek Japans.日本語を話します。(フラマン語)
I speak Japanese.日本語を話します。(英語)

Ik heb kinderen.子供がいます。(フラマン語)
I have children.子供がいます。(英語)

同じ感じなのがわかるでしょうか?

とうわけで、わざわざフラマン語をしゃべらなくても、彼らのほうが英語をしゃべってくれるので、学ぶ必要は少ない。

しかも、フランドル地方の人々は非常にフレンドリーなので、フラマン語しか受け付けないという意地悪もしない。もし英語ができなくても、身振り手振りで気さくにコミュニケーションしてくれる人がほとんどだ。(少なくとも、今までの経験上は)


では、なぜフラマン語を?


正直、まだよくわからない。基本的な言葉さえ知っていれば、日常生活のなかでいろいろ役に立つし、という漠然とした理由が第一だ。

ただ、明確な理由がなくったって、挑戦してみたいと思えば、何だってやってみる価値はあるだろう。

フラマン語圏で楽しく会話をするのも可能だし、インターネットでコンサートのチケットを予約だってできる。なにより、ちょっとした挨拶でも彼らの喜びようったらない。内容のある会話ができれば、どんなに素晴らしいことか。(今はまだ、多くの場合、フラマン語で話しかけても英語で返されるのだが・・・・・・哀!)

というわけで、目の前に光が見えてくるまでフラマン語も頑張ってみることにする。

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