プリヴァ=リヴモンの《波》 建築家ポール・サントノワ邸

ブリュッセルで一番の美女といえば、プリヴァ=リヴモンが描きステンドグラスになった《波》という作品に描かれた女性が第一候補だ。ジャポニスムの影響、ポスターで有名なミュシャの影響を受けて、ベルエポックの華やかな時代を今に伝える作品に遺産デーに出会った。

作品があるのは建築家ポール・サントノワ Paul Saintenoy(1861-1952)の邸宅。この建築家は、ブリュッセルの楽器博物館(OLD ENGLAND)の設計で知られる。この家は元々は1872年に建てられたもので、Ferdinand Grosjeanという証券仲買人が住んでいたものだ。サントノワが1897年に購入して自身の邸宅とした。

その当時は建築様式をいろいろ混ぜるのが流行しており、建物の至るところにロココ、ネオゴシック、ネオルネサンスなど要素が見える。サントノワは正面ファサードに手を加え、裏手を増築したといわれている。

そして、ステンドグラス作家として高名なラファエル・エヴァルドル Raphaël Évaldre が、プリヴァ=リヴモン Henri Privat-Livemont の絵をもとに、サロンと階段に作品を残した。

サントノワは1952年に没するまでこの家に住み続け、数年後ハンガリーのカトリック教会が建物を購入し、現在に至っている。 

ブリュッセル遺産デー Journées du Patrimoine
「様式のリサイクル」というテーマで繰り広げられた2016年の遺産デーでは、9月17、18日の週末、普段は一般に公開されていない歴史的な建造物97が公開されました。

Maison de Hongrie / Ancienne Maison personnelle de l'architecte Paul Saintenoy
Rue de l'Arbre Bénit 123, 1050 Ixelles

article written on 20.sep.2016 by Tyltyl