DVD ディッケ・ネック DIKKENEK

映画『ディッケ・ネック』はブリュッセルを舞台に繰り広げられるコメディードラマ。激しいブリュッセル方言で、何を言っているのか分からない、しかも物語の筋がまったく読めない現代劇だが、俳優たちの風変わりな個性たっぷりの演技が楽しい。 

タイトルのディッケ・ネック Dikke Nek とはオランダ語で「太い首」を意味する。豪快な生き方をする男の称号で、女と車、遊びと喧嘩を愛する。

 

ジャン=リュック・クシャール Jean-Luc Couchard の演じるJCがまさにディッケ・ネックの典型。車と女を愛し、気に食わない相手には容赦なしの豪快な男である。

対照的に女性に積極的になれない親友のステフと常に一緒で、ある日彼らは最高裁判所の前で他人の車を盗む。

車を盗まれたのは、俳優フランソワ・ダミアン François Damiens の演じるクラウディー。(信じ難いが)彼はアバトワール市場のディレクターという地位にあり、スポーツカーを乗り回したり未成年のヌード写真を撮るのが趣味の変態中年男。

JCとステフの盗んだ車の後部トランクから、絶世の美女ナターシャ(フランス女優のメラニー・ロラン Melanie Laurent が演じる)が登場する。彼女は睡眠薬入りの酒を飲まされて、クラウディーにかどわかされたのだった。

ナターシャの女親友ナディーヌはエキセントリックな性格で、あまり教育的とは言えない小学校の先生。この役を演じるマリオン・コティヤール Marion Cotillard もフランスの女優。2007年に『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』主演で大ブレイクを果たしたあと、毎年のように彼女が主演した映画は大きな映画賞で高く評価されている。 

公式サイト

http://www.dikkenek.com/

(2006年・フランス語・85分)


ところで・・・世界中の主婦を魅了した官能小説とその映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のトレイラーのセリフに「ディッケ・ネック」の大爆笑セリフ集をかぶせたものがベルギーで人気。

官能SMシーンの淫媚な雰囲気ぶちこわしのブリュッセルなまりが、地元っこのツボにはまるようだ。